大学図書館で働くに至った経緯は?また普段、職員がどんなことを感じながら勤務しているのか。
大学図書館への就職を考えているみなさんの疑問に答えるべく、入職1年目の現役職員による座談会を実施しました。
大学職員になった背景や今後のキャリアプラン、ストレス解消法まで、忌憚なく語り合ってもらいました。
概要
- 実施日:2026年2月2日(月)
- 実施方法:オンライン
- 参加者:

カニ食べたいさん
司書資格は持たず、語学系の学部を経て就職。

うずらさん
前職は県庁職員。姉の一言をきっかけに大学図書館の仕事に興味を持ち、転職。

ぽぽいさん
人文系の学部・大学院を経て、司書資格を取得。大学図書館の委託業務を経験後に転職。。

悠々さん
大学時代から図書館の仕事を志望。司書課程・大学院を経て就職。

まつりさん
司書資格は持たず、大学職員やまちづくり・教育分野の仕事から転職。

まめさん
薬学部出身で、薬剤師や出版・データ整備の仕事から転職。
※参加者の情報は座談会開催(2026年2月2日)時点のものです。
※試験の形式や出題傾向などは座談会参加者が受験した当時のものです。年度により変更の可能性がありますのでご留意ください。
※似顔絵イラストは生成AIを用いて描いたものです。似ているかどうかは入職してからのお楽しみ♪
前職はある?図書系職員に興味をもったきっかけは?

大学の図書館員という職業には以前から興味があったのですが、司書資格を持っていないこともあって、自分の進路としてはあまり現実的に考えていませんでした。これまでは大学職員や、まちづくり・教育系の活動など、いくつかの仕事を転々としてきましたが、「そろそろ定職につきたい」という思いが強くなってきたんです。
もともと文学部出身で、学生時代は図書館をよく利用していました。また、図書館ではありませんが、大学の博物館でアルバイトをしていた経験があり、そこが図書館業務に近い雰囲気だったことも印象に残っていました。
そこで改めて大学職員の求人を探していたところ、「図書系の職種がある」ということを知り、しかも司書資格が必須ではないとわかったんです。専門試験はありましたが、「頑張ればいけるかもしれない」と思い、思い切って挑戦しました。
結果として、その選択をして本当に良かったと思っています。

私も前職がありまして、もともとは別の大学図書館の委託業者で働いていました。そこで3年間勤務した後、現在の職場に移ってきたという流れです。
図書系職員に興味を持ったきっかけは、大学院の修士課程に進学したときでした。修士論文を執筆していたのが、ちょうど2020年のコロナ禍と重なってしまい、大学への立ち入りが制限されたり、図書館も利用時間が限られていたりと、論文を仕上げるのに苦労しました。
そんな状況の中でも、大学の図書館員の方々が、できる限り普段通りに研究を支えようと尽力されている姿を見て、こうした形で研究や学習を支える仕事があることに気づきました。この経験が、図書館という仕事に目を向ける大きなきっかけになりました。
修士課程を修了した後は司書資格を取得し、委託業者で勤務しながら、自分が司書としてどれくらい適性があるのかを確かめつつ、大学の図書館職員として働ける機会を探していました。大学図書館はなかなかポストが空かない仕事でもあるため、できるだけ地元に近い場所で応募を続けていました。
その結果、現在の大学には受験2年目で合格し、現在に至ります。

私は、どちらかというと「図書館一本」で進んできたタイプです。大学時代からその思いが強く、学部生の頃にはすでに司書資格を取得するための授業を履修していました。
大学図書館で働きたいと考え始めたのは、学部3年生の頃です。「もっと図書館について深く学びたい」と思うようになり、大学院へ進学しました。大学院では主に情報リテラシー教育について学び、修了した後、そのまま大学図書館の道へと進み、現在に至ります。

私も、小学生の頃に図書館へ入り浸っていた時期がありました。学校には学校司書の先生がいらっしゃって、当時から「図書館の人になりたい」と先生にぼそぼそと話していた記憶があります。その気持ちがずっと心の中に残り続け、今につながっているように思います。
とはいえ、途中ではいろいろと寄り道もしました。大学は図書館とはまったく関係のない語学系の学部に進み、司書資格も取得しませんでした。
それでも「いつか図書館で働きたい」という思いだけは変わらず持ち続け、その思いがかなって、今こうして図書館職員として働けていることを、とても嬉しく感じています。

私は前職では県庁職員として働いていました。そんな時、姉から「大学図書館の仕事が向いてそう」と言われたことがきっかけで、この職種に興味を持ちました。姉がなぜそう思ったのかは今でもよく分からないのですが(笑)。私も司書資格は持っていませんが、それでも応募できると知って飛び込んだ形です。
実は大学生の頃も、図書館職員という仕事について深く考えたことはありませんでした。就職してから、はじめて「大学図書館の職員ってどんな働き方をしているんだろう?」と興味を持つようになり、「通勤時間に何をしているか」といった職員の働き方を紹介するキダカミの特集もよく見て参考にさせてもらっています。
思い返してみると、大学時代にはレポートの書き方を教えてもらったり、図書館ツアーに参加したりしていましたが、ああした企画を運営していたのが図書館職員の方々だったのだと気づいたのは、だいぶ後になってからです。その存在に改めて気づき、「そういうお仕事興味あるな」と思うようになりました。

私は少し珍しい経歴かもしれませんが、薬学部出身で、前職では薬剤師として働いていました。大学時代に司書という仕事を少し考えたことはあったものの、その頃は深く掘り下げるには至りませんでした。
薬剤師として働いた後、出版関係の仕事に携わったり、社内で症例データベースを作るプロジェクトに参加し、データ整理や情報管理に関わったりと、本やデータに触れる機会が増えていきました。そうした業務の中に、図書館の仕事と通じるものを感じることもありました。
もともと本に関わる仕事への興味もあったため、「一度司書としての道に挑戦してみよう」と思い、受験を決意しました。ずっと司書を目指していたわけではありませんが、自分の経験と興味が重なる部分が見えてきて、挑戦するきっかけになりました。
出向含め、今後のキャリアプランって考えてたりする?

私の周りには出向経験のある方が何人かいらっしゃって、そのお話を聞くうちに、出向に興味を持つようになりました。もしチャンスがあるのであれば、ぜひ行ってみたいという気持ちがあります。
他大学に出向された方からは、「自分の大学とは違う業務の進め方があった」「職場の雰囲気がまったく違って新鮮だった」といった話も伺います。そうした環境の違いを経験するのはきっと刺激的で、楽しそうだなと感じています。
もちろん、今の職場が嫌というわけではありません。ただ、外の世界に触れることで得られる学びや経験には魅力を感じています。

正直なところ、今は目の前の業務に慣れることで精一杯で、「レファレンス等、別の業務が自分にできるようになるのかな」と考える余裕もあまりありませんでした。将来のことを深く想像することも、まだあまりできていなかったんです。
でも、同じ大学のカニ食べたいさんのお話を伺って、出向に興味が出てきました。

私も、今のところ明確に「将来はこれをしたい」という具体的なビジョンがあるわけではありません。今は職場での業務を覚えることで精一杯で、日々の仕事をきちんとこなすことに集中している、というのが正直なところです。
学生時代は医療系の学部に所属し、現在も医学系の図書館に勤めているように、これまで一貫して医療分野に関わってきました。こうした背景もあり、今後は医療以外の分野にも触れてみたいという思いがあります。

私の周りも出向経験のある方が多く、私自身も「いつか行ってみたい」と思っています。出向先は他大学だけでなく、国会図書館などさまざまな可能性があり、そういった場所で働く経験にも魅力を感じています。
ただ一方で、もし家庭を持つことになった場合、例えば単身赴任になるのかなど、現実的な点も気がかりです。私は年齢制限ギリギリで入職したこともあり、少し先のこととはいえ、どうするのが良いのか悩ましいところでもあります。まだ入ったばかりなので、気が早い話かもしれませんが、興味と不安がどちらもあるというのが正直な気持ちです。
また、出向ではありませんが、海外出張にもいつか行ってみたいという思いがあります。

まだ出向について具体的に考える段階ではないのですが、今のところ「いろいろな業務を経験してみたい」という気持ちは強くあります。現在担当している受入業務は、サービス部門とは少し離れた分野にあり、カウンター業務など利用者の方と直接関わる機会があまりありません。
そのため、サービス業務を含め、図書館のさまざまな仕事に触れてみたいという思いがあります。異動の機会があれば、いろいろな部署で新しい業務に挑戦してみたい。今はそんなふうに考えています。

私も機会があれば出向してみたいと考えています。他大学であれば、今の大学ではなかなか触れられない考え方や慣習を学ぶことができ、視野が広がるのではないかと思います。また、文部科学省の研修生として東京へ行く機会もあると伺っており、そうした場では、国レベルでの大学全体の動きや仕組みを知ることができるのではないかと感じています。
いずれはそうした経験を通して、自分の業務の幅を広げてみたいという気持ちがあります。
ただ、先ほどまつりさんもおっしゃっていたように、私も今回の採用が年齢制限ギリギリで、これからのプライベートの人生設計との兼ね合いをどうしていくかは課題の一つと感じています。
ストレス解消法や、勤務時間中のおすすめリフレッシュ法を教えてください!

私の最近のリフレッシュ法は、大学生協で発売されているグミを食べることです。医学部か歯学部の先生が、グミメーカーと共同研究して開発した商品らしく、生協がとてもプッシュしていたので気になって買ってみました。
試してみたところ、これが本当に美味しくて、業務中につい手が伸びてしまうほどお気に入りになりました。ハード系のグミで噛みごたえがあり、噛むことで集中力が刺激されて、ちょうど良い気分転換になります。
集中力が切れた時にとてもおすすめです。私の大学に来られた際は、ぜひ生協で探してみてください。1個180円です。

私の場合、リフレッシュ法は職場環境に影響されています。今の職場はとても和気あいあいとした雰囲気で、最近は昼休みにみんなでダンスをするのが習慣になっています。「この曲いいよ!」とおすすめし合いながら、いろいろなダンスを踊ったり、ジャンプしたり。
体を動かすと気分転換にもなります。かなり仲の良い職場でないと難しいかもしれませんが、とても良いリフレッシュになっています。

さすがにこちらの図書館で踊ったりはしていませんが、みんなでお菓子を配り合ったり、「これは旅行のお土産です」と持ち寄ったりして、ちょっとした交流を楽しんでいます。
「これ美味しいですね」と言い合いながら、ちょっとしたおやつの時間を共有することで、自然と気分転換にもなっています。

私の部署はサービス部門ではないこともあり、「静かですね」とよく言われます。業務中はほとんど会話がなく、基本的にずっとデスクワークです。そのため、気づけば長時間座りっぱなしになってしまい、血の巡りも悪くなりがちです。
そこで、昼休みは意識して外に出るようにしています。生協までランチを買いに行って、少し歩いてリフレッシュする——それだけでも気分転換になりますし、体もほぐれます。落ち着いた環境だからこそ、自分で適度に動く時間を作るようにしています。

あ、私も散歩しますね。勤務先が病院の近くにある図書館なのですが、周辺には公園もあり、歩きやすい環境です。特に目的があるわけではないのですが、病院のまわりをぐるっと一周して、また職場に戻る——そんなちょっとした散歩が良い気分転換になっています。
「これも図書館の仕事なのか!」と入職後、意外に思った業務は?

これまでのところ、「これも図書館の仕事なのか!」と驚くようなことは実はあまりありませんでした。むしろ、「あ、こんな業務もできるんだ! 嬉しい」という前向きな驚きの方が多いです。
たとえば古典籍の目録登録に関わる機会があるのですが、文学部出身の私にとっては嬉しい業務です。専門分野に近い資料に触れられるのは、やりがいがあります。
また、図書館で講習会を開催することは知っていましたが、もともと教育に興味があったので、実際に自分がその業務に関われるのは嬉しいと感じています。難しさもありますが、挑戦できるところに魅力を感じています。

サービス、受入、目録といった業務については入職前から知っていましたが、「難しそうだな」と感じたのはシステム関連の業務でした。プログラミングを含め、情報システム系の知識に触れる機会がこれまであまりなかったので。
図書館ではシステム担当になる可能性もあると知り、その部署に配属されたら大変そうだな……と感じています。実際に業務を見聞きする中で、情報システムの重要性と難しさをあらためて感じています。
座談会はこれで終了です!
ここまで読んでくださった皆様、参加してくださった1年目職員のみなさん、ありがとうございました!
