ルーキーのノート vol.1


大学図書館で働き始めてから、学生時代の自分を振り返ると、「大学図書館を全く使いこなせていなかったな」と感じます。
大学生の時、大学図書館の HP は蔵書検索や開館時間の確認のみに使い、図書館はテスト期間や授業の空き時間に課題などをする場所でした。専門分野の雑誌のバックナンバーを見たり、息抜きに小説を借りたりということもしていましたが、今思えば十分に活用していたとは言えません。当時は周囲の友人も同じような使い方をしており、友人よりも図書館に行く頻度は高かったので私はそれなりに図書館を利用している方だと思っていました。
大学図書館の職員になってから、図書館の HP には役に立つコンテンツが多数掲載されていることを知りました。図書館にはレファレンスなどのサービスやラーニングコモンズなどの施設があり、入学後早くに知っていればより活用できたかもしれないこともあります。
こうした情報を知らなかった理由を振り返ると、私の所属していた学科では、図書館ガイダンスが行われなかったことが大きいと思います。貸出や返却などの基本的な図書館の使い方はわかっていても、レファレンスサービスの利用の仕方を知らず、HP に掲載されているコンテンツなどには気づけませんでした。1 年生の時には図書館内に声を出してグループ学習ができるラーニングコモンズがあることを知らなかったため、友人と課題の相談をするときに屋外のベンチを使っていました。入学後すぐにどのようなサービスや施設があるのかの説明を受けられるとより図書館を有意義に使えたように思います。
図書館の蔵書についても、学生時代は専門分野の図書が少ないと感じていました。今働いている図書館はたまたま私が学んでいた分野の図書を扱っていますが、面白そうな興味のそそられる図書や学生の時に読んでいたらと思うような図書が多くあります。(図書館や大学の規模も大きく違うので仕方のない部分もあると思います。)
私は課題を作成するときも自分の手元にある教科書を使い、図書館の図書をほとんど利用しませんでした。最初に数回探したときに、教科書以上に役に立つ図書を見つけられなかったことが、その後課題の作成のために図書館の図書を使わなくなった大きな要因だと思います。今振り返ると、図書館にはきっと有用な図書はあったはずで、ここからも図書館を使いこなせていなかったと感じます。
現在、大学図書館で働いている立場として、学生さんや先生方に図書館を有意義に使ってほしいと思っています。図書館のサービスや図書を積極的に利用している学生さんもいますが、時々「図書館に入るの初めて」と言いながら来られる学生さんもいます。図書館ガイダンスやイベントなどの情報をより多くの方に知ってもらい、図書館の施設やサービスを知ってもらう機会を増やしていきたいし、より利用してもらえるように必要な時に必要な図書を提供できるようにしていきたいです。図書を選書する際には「学生さんにとって興味がある図書や役に立つ図書を選べているのか」と悩むこともたくさんあります。まだまだ学ぶこともありますが、一つひとつ学んで学生さんや先生方など利用者にとってより使いやすく役に立ち、身近な図書館にしていければ良いなと思っています。
神戸大学附属図書館 情報サービス課 自然科学系情報サービス係

